『 霊魂 』について考える。

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十二因縁の図です。
『 無明・行・識・名色・六処・触・受・愛・取・有・生・老死 』

アニミズム信仰は無生物から動植物まで全ての物に霊魂が宿っていると言う思想です。古代から霊的存在として、神霊、精霊、霊魂、生霊、死霊、祖霊、妖精、妖怪など色々な名称で呼ばれています。人間の身体に宿る霊魂は肉体から独立して存在しうる実体であるとされています。

更に、霊魂は人間にのみに認められているのではなく、動物・植物・自然現象にも及びます。具体的には、大自然の山川草木・巨石・富士山・ガンジス川・樹齢千年の大木・天空の星々にも『 霊魂 』が宿っていると言う信仰です。

アニミズムは原始社会や原始宗教の特徴だけで無く、仏教・キリスト教・イスラム教等の宗教でも霊魂や祖霊など霊的存在と深い関わりがあると思います。これらの現在宗教はアニミズム信仰が根底にあると考えられる。神話や文学作品にも沢山見られます。

少し話を変えますが、全知全能の『 神 』がこの宇宙をお創りになったと言う宗教的な意見があります。森羅万象や全ての霊魂を創ったと言う話は、最後の拠り所として神を前面に出しているように思います。如何にしてこの世は出来たのか?この世を創った神は如何にして生まれたのか?と言う2つの問いは永遠の謎かも知れません。前者の問いかけで、天文物理学者は如何にしてこの宇宙が出来たのかを解明しようとしています。

お釈迦様が最初に説かれた説法の本質は、この世と言うのは人間の思考と認識のみで成り立っていると言っています。仏教の開祖であるお釈迦様の説法は宗教活動では無く『 人間の生き方としての哲学・この世の姿 』を述べていると考えられる。厳しい修行と瞑想体験から導き出した結論は、この世の深遠なる原理を語っています。人間の思考範疇を超えており言葉では表せないが、対機説法として理解し易い様に比喩的に述べています。『 神 』を持ち出さずにこの世の姿を語っており、高度な数式や科学的観測や実験を伴わず、科学的で哲学的な結論を言っていると思います。

入滅する時の最後の御言葉は『 自灯明・法灯明 』で、自らを「 ともしび 」として生き・法を「 ともしび 」として生きる様に宣言しています。十二因縁の関係性を理解し四諦八正道を実践して悟りの境地に達する様に促しています。神や他者に依存する様には一言も言っていません。この世の有り様を客観的に見据えており、自己の頭脳と身体のみにより科学的な思考で観想した結論を言っています。

一方、素粒子物理学で言う『 場の量子論 』では『 粒子 』は物体では無く量子場の励起だと考えられています。そして質量・電荷・スピンと言った性質の関係性で成り立っており、物体に依存しない性質そのものが、この世の基本構造となります。つまり、素粒子は観る側の状態に依存し観測の仕方とその関係性で認識出来ると言う事になります。十二因縁の関係性でこの世を表現した仏陀の最初の『 初転法輪 』と全く同じ意味と成ります。全ての事象は連続した関係性で成り立ち相対的な物であると言えます。

波動関数の収斂は、量子の確率的振舞いから一つの事象に決定する事です。言葉を変えれば、人間の意図による観測或いは思考により現実の世界として見ることが出来ます。希望や夢を持ち続けていると、宇宙全体からその方向へ全てのエネルギーのベクトルが向い実現する。一人の人間は小宇宙であり森羅万象を具現しており内部に持つはパワーは絶大で有ると考えられます。

この様な話をすると納得出来ない人や、今まで信仰していた事は何だったと驚いて強烈に反論する人が居ると想像出来ます。大乗仏教は大きな船を用意して幸せな極楽浄土へ行ける様に、後世の仏教徒が新たに創った教えです。日本では出家者は殆ど皆無で糞雑衣を着て托鉢のみで生きる『 沙門 』は見かけません。得度したり仏門に入って僧侶と名乗っても極楽浄土に向かう船の船頭さんと言えます。

お釈迦様はあの世について、どう成っているかについて修行の妨げになるので『 無記 』と言って示さずに、今生きていく上での方法を色々な説法で述べています。如何に今を生きるべきかを説法しています。つまり、人間とし肉体を持って生きている時の、行為・言葉・考えが一番大切だと言いたかったと考えられます。そして修行して心を浄化して行けば自ずとその先の目的地が見えて来る。一生修行であり努力するそのプロセスが重要であると言う結論です。

お釈迦様は、修行の途中の段階で言えば安易な考えになり堕落していくことを厳に戒めて居ます。『 魔境 』に入っている事を自覚せず、自らを解脱者や神や仏の生まれ変わりや預言者と称するのは、全てお見通しの上だったと考えられます。

表題の『 霊魂 』の話から横道に逸れてしまいました。
☆☆☆ 心脳問題として次回に続きます ☆☆☆

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この記事へのコメント

2015年03月31日 13:01
華の熟年さん、こんにちは(^^♪

『一生修行であり努力するそのプロセスが、
重要である』など、大変興味深く、
拝見させて頂きました(^◇^)

いつも、お立ち寄り頂きまして、
ありがとうございます(^^♪
2015年03月31日 19:08
アイリスさんへ コメント有難うございます。

一生修行であると言う話にご賛同いただき嬉しく思います。人間は弱いもので安易な方向を選択しやすく、成功すると有頂天になり努力を怠る様に成ると考えられます。特に『 煩悩 』は生きている限り人間の根源的な迷いの心だと思います。お迎えが来るまで『 魂の修行 』を続ける必要有りでしょうね。

お釈迦様の言葉で初期仏典の『 スッタニパータ 』や詩集の『 ダンマパダ 』は具体的な生き方が載っており、若い頃に読みました。
2015年04月01日 18:30
こんにちは

宗教の本質は
どこでもいっしょのような気がします
現代では
それを悪用する輩が
如何に多いか
困った人間どもですね

2015年04月01日 19:17
無門さんへ コメント有難うございます。

『 宗教の本質はどこでも一緒 』は、仰しゃる通りだと思います。如何に幸せに生きて行くかを解説しているのでしょうね。

昨今の世界情勢を見ると宗教に名を借りて『 テロ 』が頻発して居るのは憂慮すべき事です。平和な社会に成って欲しいと思います。
2015年04月01日 22:33
日本では「針供養」など、
使い古した道具も大切にしますね。
生きとし生けるものばかりでなく、
長く使った道具にも、魂が
宿ると考えたからかも知れません。
使い捨てでなく、「モノを大切に」して
来た文化は残したいものです。
2015年04月02日 06:52
yasuhikoさんへ コメント有難うございます。

おっしゃる様に「針供養」や「人形供養」等をするお寺もありますね。御守りも神仏の霊力が宿っていると思います。

話は替わりますが、町内会のリサイクル委員をしており、モノを大切にして、資源を有効活用する必要性を感じます。