ダンマパダ『 法句経 』について

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お釈迦様の説法を聴いた弟子達の記憶をもとに語り伝えられ、後に成文化したものです。古代インドのパーリ語で書かれて有ります。スッタニパータ『 経集 』と並んで釈尊の教えに最も近い聖典です。四諦八正道をより具体的に人生訓をまとめた内容で、実践的な生き方の処方箋が述べられています。

ダンマは別名を『 ダルマ 』とも言って『 真理 』の事です。パダは『 道、足跡、言葉 』という意味です。パーリ語で書かれたダンマパダは『 真理のことば 』としてお釈迦様の教えと言われています。

この経典は漢字の難しい哲学的な仏典『 般若心経・法華経・浄土経典 』と異なり、優しい言葉の短い韻文で書かれて有り読み易く、誰でもその意味は良く理解できます。つまり、スッタニパータと並んで、後世の仏教徒の表した膨大な仏典の『 原初の聖典 』或は『 東洋の聖書 』と言えます。

1.すべては無常なりと、知恵にて観る人は、よく苦をさとるべし、これ安らぎにいたる道なり。「 第277偈 」

諸行無常を言い表しており、自然現象だけで無く自分の心境も移ろい行き、同じ所に留まることは無い。それを知る人に苦しみは訪れず、安らぎを得る。

良く一例に挙げられるのが平家物語の冒頭にある、祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。。。方丈記にある、行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶ うたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。。。

人間・山川草木・宇宙や天体、の森羅万象は刻々と変化しており同じ状態には在り得ない。釈尊は永遠なる存在を認めず、全ては相対的に変化して行くと言っており、この思想が仏教の根本教義です。

人間の苦悩と迷いはこの真理に目覚めて居ない状態です。この世の諸々の現象は、全て一時的なもので、永遠に存在するものは無いと気づく事が大切です。それに気づけば無常なものに執着せず、苦しみの原因を捨て去り『 悟りへの道 』を歩む事が出来ます。

2.人に生まるるは難し、やがて死すべきものの、いま生命あるは在り難し、世に仏あるは難し、仏の法を聞くは難し。「 第182偈 」

生まれる、生きる、仏にあう、法を聞く、は希有であり、人間としてこの世に生を受けたことは誠に有り難いことである。

いずれ死ぬ運命にある人間として生まれた因縁を大切にし、何の為に生きるかを考え、人の一生は学びであると思います。ボンヤリと生きて人任せにしたり、財産や名誉や地位と言った煩悩に振り回されて生きる事と対極にあります。

人間として生まれた不思議さと希少な運命に気づき、生きる喜びと有難さを感じて、今日を精一杯生きる事と言えます。その行動規範が八正道や六波羅蜜行だと思います。

3.たとい百歳の生命を得るも、身に慎む所なくば、慎みある人の、一日の生にも及ばす。「 第110偈 」

智慧劣りて → 智慧を備え
怠りふけり → 精進に奮い立ち
いかに滅ぶやを知らず → 生滅の理を知り
不死の道を見る事なく → 不滅の道を見る
無上の教えに会う事なく→ 無上の法を見る

例え百歳と長く生きても、この六句の優劣の対比から言えば、努力して精進する事の大切さを言っています。勇気を持って真理の探求に励み、善業を為して誠実に生きることを求めています。

釈尊の説法と言われているダンマパダ『 法句経 』は423句の詩偈が有ります。人間のありとあらゆる苦悩( 愛と憎しみ・怒り・別離・飢え・欲望・嫌悪・飢渇・妄執・怠惰・睡魔・恐怖・疑惑・虚勢・強情・私利私欲・驕慢・老・病・死 ) を取り上げて、その解決の道標を解き明かしています。これらを一言で表せば『 人間の煩悩 』です。

4.自己こそ、自己によるべぞ、自己を措きて、誰がよるべぞ、良く整えし、自己こそ、まこと得難き、よるべをぞ獲ん。「 第160偈 」

自分自身が師であり寄り処である。自分の他に誰が師となり主となるであろうか。良く抑制された自己こそ、他に得がたき誠の主体と言っています。

お釈迦様の入滅の時の最後の説法は、『 自灯明・法灯明 』で自己を寄り処とし、仏法を道標とする様に言い遺しています。

諸々の事象は過ぎ去るものである、たゆまず、怠らず、信じた道を、ただひたすら修行する事と理解できます。

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この記事へのコメント

2015年06月23日 18:10
こんにちは

花も蝶も
煩悩なき世界に生きている
花や蝶に
教えられることがあっても
花や蝶に
人は教えることは何もない
2015年06月23日 22:00
無門さんへ コメント有難うございます。

おっしゃる様に「 花や蝶 」は自然と共生して純真無垢に生きていますね。人間も自然の一部で有りながら地球の環境破壊をしており、人間は自然を蔑ろにしている様に思います。
2015年06月23日 22:19
こんばんは(^^♪

蝶々のショット、とても綺麗なショットで、驚くばかりで、コメントの言葉も有りません(^◇^)

いつも、お立ち寄り頂きまして、ありがとうございます(^^♪
2015年06月23日 22:57
アイリスさんへ コメント有難うございます。

蝶々の写真は散歩の途中で、偶然にもピントが上手く合って撮れました。
2015年06月25日 01:26
在るのなら、自身の内面を映し出す
姿見で、自身を映してみたい と思いました。

父や恩師を亡くした直後、
「今、自分が終わったとしたら、何が残るだろうか?」
と、ばかり考えてて、周りに、その話をすると
ぐん、と 年上の方ばかりだったせいもあり、
「何を馬鹿な事、言ってる」と笑われてた
時期がありました。
喉元 過ぎれば…というヤツで、自身を省みる事が
無くなっていましたけど…。
記事を拝読し、惰性で日々を消化しちゃってるな、と
気付かされ、慌てました
2015年06月25日 10:03
風花さんへ コメント有難うございます。

おっしゃる様に自身の内面を正しく観る事は大切だと思います。心の奥に鎮座している潜在意識や良心の想いに正しく向き合えば、心の平安が得られるでしょうね。

人間はどうしても他者と比較して優劣を決めたがりますが、自分の個性を大切にして自信を持って生きる事も必要だと思います。

現役で仕事をしていた時は日常生活に追われて、現在の様な心境ではありませんでした。毎日が休日でリタイヤしてから過去を振り返り、残された年月を如何に生きるか?と自分に問いかけています。
2015年06月25日 14:41
ダンマパダ『 法句経 』、個人的に大好きな聖典です。
教えが生活の中に浸み込んでくると申しましょうか
華さんがおっしゃる通り、生き方の指針となる釈迦の
お言葉ですね。
修行などと大それたことは出来ませんが、生かされ
て生きている自分が、教えに沿って行ける道を示さ
れて感謝しています。
華さん、何事にも執着することなく日々精進して
参りましょう。

2015年06月25日 20:17
慈園さんへ コメント有難うございます。

ダンマパダは平易な言葉で語られており、良く知られている諸々の仏典より日常生活に近い内容ですね。出家者や在家者と言う区別をするのでも無く、又特別な厳しい修行をするのでも無く、日常生活の立ち振る舞いが大切だと思います。『 行為・言葉・心 』の有り様が、お釈迦様の説法に照らして相応しいかどうか?と考えられます。

毎朝の在家勤行次第のお勤めと、日々の精進に励みたいと思っています。
2015年06月27日 11:47
百歳まで生きても、
慎みを忘れて生きるなら、
慎み深い人の一日にも及ばない。
……素晴らしい事が書かれてるんですね。
どこかの行いの悪い大富豪に聞かせたい
なんて思ってしまいました。
弟子が聞いた師のことばという語り口は、
非常にわかりやすい気がしました。
2015年06月27日 19:04
yasuhikoさんへ コメント有難うございます。

いつの時代も強引に他人を押しのけて私利私欲に走る人がいますね。人間の欲望は青空天井で際限がありません。傲慢な人は苦しみが永遠に続くと思います。お釈迦様は時間的に限りある命を大切にして、足るを知って慎み深く生きる事を推奨しています。長生きより真理の体得が大切と言っています。
2015年06月30日 01:19
ご無沙汰しました。
旅行中は心を静めて内側に入っていくような精神的なゆとりが全くなくて、すべて終わった今、さあまたゼロからのスタートと思っています。 宗教とはまさしく自分との戦いですね。
2015年06月30日 09:20
araraさんへ コメント有難うございます。

楽しいご旅行をされて来た様ですね。観光旅行は、見るもの・聞くもの・食べるもの・等々で珍しい事を体験します。おっしゃる様に宗教的な内観に入る事と対極にありますね。