宇宙論について、NO.4 ( インフレーションの証拠発見 )

量子力学によれば真空とは ' 無 ' ではなく粒子と反粒子が絶えず生成消滅を繰り返している活発な空間です。32年前にソ連生れのアレキサンダー・ビレンキンは ' 無 ' からの宇宙創生と言う理論を提唱し、無の真空の揺らぎのトンネル効果により大きさは 10^-33cm (10のマイナス33乗cm) から膨張により現在住んでいる宇宙の誕生と学術論文に発表しています。その数年前に日本の佐藤勝彦自然科学研究機構長がインフレーション理論を発表しています。

今月17日にカリフォルニア工科大学などの研究グループが宇宙誕生直後に急膨張した事を示す証拠を捉えたと発表しました。急膨張した時には空間に歪みや揺れが生じる。光が直進できる38万年後の宇宙晴れ上がり時の光を詳しく調べており、インフレーション理論を初めて観測から裏づけられた事になります。宇宙論ではノーベル賞級の発見になります。更に原始重力波の痕跡も掴んでおり、重力の謎についても今後の観測に期待しています。

地下深くに超純水を入れた巨大な水槽に光センサーを設置して空から降り注ぐ宇宙線であるニュートリノをキャッチして大騒ぎしたことはご存知かと思います。素粒子の加速器では人工的に光速度に近い素粒子を創り、数キロ~数百キロの標的に当てる実験装置もあります。

今回の観測装置は電波望遠鏡を使って観測しています。普通は望遠鏡と言えば可視光線を言いますが、赤外線やX線などの色々な波長に対応する望遠鏡が目的に応じて各種類あります。科学技術の進歩は想像以上に早いです。宇宙の謎が更に解明される事を期待します。

超大型加速器(リニアコライダー ILC )の日本国内への設置と建設計画が日本学術会議の検討委員会で、誘致は時期尚早との見解をまとめ後向きの話になっています。非常に残念です。この装置は宇宙の謎に迫る重要な実験装置で、電子と陽電子を光速( 30万km/秒 )近くで正面衝突させて宇宙誕生のビックバンを再現し、宇宙の成り立ちを解明します。電波望遠鏡で宇宙の彼方を眺める観測と目的はほぼ同じです。宇宙の観測と微小な素粒子の実験は方法論は異なるが、同じ目的を持っています。この世は如何に出来て、どうなっているのか?

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 3

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた

この記事へのコメント

2014年03月20日 06:25
宇宙がビッグバンにより、突如空間に現れ出て、その後現在の姿にまで成長したことも不思議、そこに生命が誕生したことも不思議、そしてその生命に知恵が授かり知の領域を広げて行っていることも不思議です。科学が神の意志を知ることを求めて歩み始めたことも必然であったのかもしれません。今回の証拠発見は人類の精神にどのような影響を及ぼすか? そして貪欲な人類は次に何を求めていくのか? 私としては興味深いところです。
2014年03月20日 08:52
コメントありがとうございます。
宇宙誕生の謎とその解明には、私は大変興味があります。おっしゃる様に神の領域に足を踏み入れていると思います。先日、玄関のチャイムが鳴るのでドアーを開けると☆ものみの塔☆とか言う宗教冊子を熟年の女性から頂きました。その中に宇宙誕生の事が書かれてあり、興味深く読みました。世界各地の色々な民族や色々な宗教で、宇宙誕生や人間誕生の神話や物語があります。日本書紀や古事記の天地開闢の話、印度のヴェーダ神話、聖書、エジプトの創生神話、等々あります。人類の共通した要望だと思います。どうしてこの宇宙や人間が誕生したのかという命題です。
ヤシャス
2014年07月20日 14:38
熟年さんは先に、自分は転生を実感していないので、信じられないとおっしゃっておられましたが、「神」についてはどうなのでしょう。宇宙というのは人間の頭では理解できない要素で出来ているのです。聖書も人間の頭では理解できない無限のことを有限な言語に置き換えたもの。そして神も転生も人間の頭では理解できないけれど存在するのです。
人はもし、かたくなにそれを理解しようとしなければ一生掴めないのです。ブッダが教えた「結髪の行者」とは「考えが、かたくなな人たち」のことだったのです。さて、熟年さんはいかに。
華の熟年
2014年07月20日 16:25
ヤシャスさん こんにちは。

小生のブログの原稿を沢山読んで頂きありがとうございます。ヤシャスさんと一致する点も有りますが、見解の相違も有りますので悪しからずご容赦ください。

この記事へのトラックバック