遊行期の生き方 No.14 ( 四季は巡り桜も咲き始めるが、人類の行く末を憂いる。 )

人類はコロナ感染症の地球規模の大流行で、不自由な生活を余儀なくされています。しかし春になり気温も上がれば植物の新芽が出て花も咲き、冬眠から目覚めた動物は活動を始めます。大自然はいかなる人類の状況であっても、春夏秋冬を繰り返してその営みは変わりません。
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公園で咲いている満開の桜

地球上に仮住まいしている人類は繁栄を謳歌しているように見えますが、大変に危うい状態です。地球環境・各国の財政事情・貧富と格差の増大・政治思想の相違による対立、等々があります。

科学技術が進歩し経済活動がグローバル化しても、物質的な繁栄を謳歌している人と、貧困と差別に虐げられている人がいるのは何故なのか?何故この様な人間社会になっているのか?いつも疑問に思っています。日本の子供の7人に1人は貧困家庭であり満足な食べ物が与えられず勉学の機会も少ないです。更に世界にはもっと酷い国もあり、常に生命の危険に晒されている子供達も大勢います。

世界の国々を見渡すと、各国の財政は借金で賄い現代に生きている人間の為に浪費して、子孫にそのツケを回そうとして居ます。原発から出る高レベル放射性廃棄物も、何万年先までの子孫にツケを回そうとしています。更には、化石燃料の大量消費により大気中のCO2が増加して、地球温暖化が急速に進み自然災害が猛威を振るい始めています。気候が劇的に変わり、人類が住めない地球となりつつあります。
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この地球と人類の行く末を考察して、熱力学の法則に当てはめて考えると、エントロピーの指数関数的増大と言う、極め付けのカタストロフィーに見舞われる事は必定です。つまり人類はこの地球上では生き延びる事はできずに、必ず滅びると言うことになります。地球上で人類が暮らせる残時間のカウントダウンが既に始まっています。

地球を離れて他の惑星に移住するしか方法はありません。しかし、人類の科学技術の今後の進捗状況と、残された時間を勘案すると、ほぼ不可能に近いです。残りの時間は200年〜500年位でしょう。1999年7月のノストラダムスの大預言は当たりませんでした。500年後、地球に人間が1人でも住んでいるかどうか?

この地球上では、過去に何度も生物の大量絶滅を経験しており、人類も逃れる事は出来ません。人類は不幸にして自らの手で地球の生態系や環境を改悪して絶滅のトリガーを引き、生き延びる時間を短縮した事になります。

人間の寿命は約80〜90年くらい。一生の時間では、3分の1は睡眠、3分の2は起きて活動しています。生まれた時は裸で、死ぬ時は手ブラです。生きている時に莫大な財産を築いて所有していてもあの世には持っていけません。清貧に生きて僅かな物質でも同じく持っていけません。棺桶の大きさや装飾が違えども、全く同じ立場となります。持って行けるものは、この世で過ごした自己の『 体験 』と、この世で知り得た『 真理 』だと考えられる。特にこの世の真理を会得するのが最も尊いです。過去の偉人達が幾度となく述べている、正しい生き方の処方箋です。そして人は如何に生きるべきか?を問いかけて、具体的な行動原理を指し示しています。徳を積んで人間を磨きこの世の真理を知ることです。徳を積むのは宗教的な方法で、この世の真理は科学的な方法で知ることが出来ます。

このブログでは、未熟ですが仏教思想から戒律と生きる智慧、その意味と実践方法について書いてきました。そして一冊の書籍にも纏めています。

人間は弱い生き物で、煩悩に惑わされて道を誤ることが多いです。煌びやかな袈裟衣に身を包み、趣味に明け暮れ酒を呑み金銭を勘定するのを生業にしている僧侶が少なからずいます。お釈迦様は嘆いていると思います。人は如何に生きるべきかを説法するのが本来の仕事です。葬式仏教と揶揄されるのは当然の帰着です。人間が生きている時に、正しい生き方を教え導くのが本来の仕事です。煩悩に塗れた僧侶にお経を唱えて貰っても有り難みは少ないです。益々に迷いの世界に引率される可能性がある。宗教は迷える魂を救う事が本来の役目です。

仏教の戒律で、六波羅蜜( ろくはらみつ )をご紹介します。

1. 布施(ふせ) ①自分の出来る範囲内でお金や物品を与える「財施」があります。喜捨と言って施しを与えてそれを受ける両者が喜んで受け渡しをします。② 仏様の尊い教えと生き方を、言葉で教える事を「法施」と言います。③ 優しい眼差しや笑顔で人に接して慈悲の心を実践する「無財の七施」もあります。

2. 持戒(じかい)は、仏様から与えられた戒律を守ることにあります。不殺生や不偸盗などを実践して、心身を清らかにする事です。

3. 忍辱(にんにく)は、寛容の精神で、侮辱されたり裏切られたり迫害を受けても恨む事なく、相手に対して憐れみの気持ちを持つ事です。更には日常の不平不満を排斥して、感謝して生きる事です。

4. 精進(しょうじん)は、目標に向かって一生懸命に努め励む事です。余談ですが、精進料理は肉や魚を食材とせず、野菜や豆類のみで調理する為に健康にも良いです。

5. 禅定(ぜんじょう)は、常に揺れ動く心を安定させる事です。そして静かに瞑想状態になるとこの世の森羅万象の本当の姿が見えて来ます。

6. 智慧(ちえ)は、物の道理を良くわきまえて思いやりの心を持って考える事です。知識ではなく利他行と言う菩薩の境地を指しています。

小生は在家信者ですが、純粋な心でお釈迦様や空海様に帰依して、その戒律を少しでも守ることが出来れば良いなぁと思っています。

般若心経には『 無 』の文字が沢山入っています。色即是空・空即是色は宇宙誕生時の粒子反粒子の生成消滅と類似しています。そして森羅万象や人間の心は移ろい常に変化して『 諸行無常 』と言えます。現在の世相と人類の行く末を一言で表せば人間が根本的に持っている煩悩にあります。この煩悩を上手くコントロールする事が必要です。この世で積み上げた財産や名誉等は残念ながらあの世には持って行けません。『 飛ぶ鳥は跡を濁さず 』と言う諺があります。人類は子孫に良い環境の地球を残す必要があります。

宇宙と言う大きなスケールで考えると太陽系の極小さい地球上で住んでいる人類は、人口増加や地球資源には限界がある事を知り、経済成長率の伸びと言う物質の豊かさだけを追い求めるのでは無く、物質と精神のバランスの取れた、平和で安心して暮らせる世界を目指すべきと考えられます。そして、未来に起こる事は常に未知数でありいつの時代も将来に不安を覚えるのは人間の心理だと思います。この不安は不確定性原理と言う科学の基本法則から由来しており、この世の現象は曖昧で確固たる存在も無いと言う事です。不思議な素粒子の振る舞いがマクロな現象に投影している事になります。

現代社会は物質文明が高度に発達し生活は大変便利になって来ました。しかし、精神文明は科学技術の進歩に比べて後退している様に見えます。2,000年以上前に現れた、釈迦・キリスト・孔子・ソクラテス、等の聖人や哲学者は人間の生き方を色々な言葉で表しています。現在の地球に住んでいる人類は何故に、これらの聖人が残した素晴らしい生き方を実践しないのか?不思議に思います。理想的な生き方に少しでも近づけようと言う意思があれば、戦争・テロ・犯罪行為は少なくなり、地球環境の破壊や貧富の異常な格差は少なくなると考えられます。全ての人間は必ず無一文で手ブラで棺桶に入りあの世に逝きます。従って、この世で煩悩の赴くままに物質を追い求めるより、生死を超えた高度な精神性を持った、正しい生き方が求められます。

浮世の喧騒に惑わされず、桜は綺麗に咲いています。隣接する公園で桜の写真を撮りました。

久し振りにブログに投稿しました。

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この記事へのコメント

2021年04月01日 20:14
全く同感です。人間はなぜ生まれてきたのか・・・・これまでの過去の人生で作ってきた煩悩を滅却させ、今の人生を通してより良い生き方、人を愛する生き方を学び実践する、そしてわずか一歩であっても内的な成長を遂げること・・・世界に起こる様々な問題はまさにそのために起こっているとも言えます。そういう現実を通して私達は「どうして?」と疑問を抱かざるを得ません。そこから人生とは?命とは?という本質的疑問を誰でもが抱きます。それが無ければ目の前の出来事に振り回されて過ごしているうちに人生は終わってしまいます。命の時間は限られています。生まれたら誰でもが死の門をくぐります。時間あるうちに・・・・信仰を生きるものになりたいです。
2021年04月02日 09:33
araraさん こんにちは。

『 人生を通してより良い生き方、人を愛する生き方を学び実践する 』おっしゃる通りですね。人は如何に生きるべきか?を真剣に考えて実践しようとすれば、宗教心に目覚めると思います。 この世に人間として生まれたことに感謝し、自分の命も他者の命も大切にして、短い一生を悔いなく過ごして、魂の成長を目指すのが必要かと考えられます。

人類は科学技術の進歩により繁栄を謳歌しているように見えますが、コロナ感染症のパンデミックによる混乱・地球環境の破壊・各国の財政赤字・所得や富の偏在による貧富と経済格差の増大・政治思想の対立、等々がありその規模は年々に大きくなり、物理の基本法則を当てはめると、秩序から無秩序へエントロピーが益々に増大しています。

現代の世界情勢は大変に憂うべき状況で、人間は何故にこんなに利己的で醜い争いをしているのか?不思議でなりません。自由主義国家と独裁的な専制国家の対立では、明らかに『 自由と平等 』や『 人権の尊重 』の方が大切であり、共存共栄と平和を維持するには重要です。

仏教の戒律で『 六波羅蜜行 』について記事の中に追加しました。
コメントを頂き誠に有難うございました。
2021年04月02日 18:04
難しいことは良く分かりませんが、
満開の桜綺麗ですね!
我街の元荒川の両岸の桜も真っ盛り、
毎日桜を愛でながら、
朝晩とウォーキングを楽しんでます。
2021年04月03日 10:07
ロコさん こんにちは。

今年は例年より桜の開花は早かったですね。近所の公園で写した満開の桜を、少しご紹介しました。ロコさんのブログで、元荒川の河川敷にて散歩した時の、満開の桜並木を拝見させて頂きました。桜も咲いて気候も良くなり、散歩に適した季節になりましたね。

コメントを頂き誠に有難うございました。
秋月夕香
2021年04月06日 12:49
こんにちは。おっしゃっていること、よくわかります。
人類は未曾有の何かをむかえようとしています。恐竜が滅びたように、大きな何かがせまっているかもしれません。

そして自分では生死はえらべません。でも必然的にのこるならそれは何かの使命があるはず。

いづれにしても人間は無力です。大きな地球の営みには、さからえないかもしれません。自らのしたことも反省できないいきものですから。

人間は人間である前に動物でもあります。
この根源は人口が爆発的に増えたこと、と中村敦夫さんは何年も前におっしゃっていました。(京都の某某大学でお講義をうけたことがあります)

どうなるのでしょうか。しかし、私達には時間があまりにも短すぎます。桜吹雪の中でもっと考えたいとおもいます。
2021年04月07日 09:42
秋月夕香さん こんにちは。

人類はこの地球上で繁栄しているように見えますが、大変に危うい状態だと思います。根源的な原因は人間の持つ『 無明と煩悩 』にあり、際限のない欲望を追い求めています。地球の資源や人口増加にも限度があり、煩悩を上手くコントロールして平和的な持続性のある人間社会を作る必要があります。地球上で生きている人類は、子孫に優れた科学技術と莫大な負の遺産を並行して遺しつつあります。

小生の見解では、科学の恩恵より地球の環境破壊の方が大きいと思っています。現生人類(ホモ・サピエンス)は地球上で棲息している数百万種類の生物種の中では一つの生物種族です。地球を征服して傲慢に成り過ぎているように考えられます。『 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。驕れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。勇き者も遂には滅びぬ、ひとえに風の前の塵に同じ 』

公園の桜は満開を過ぎて、ヒラヒラと散り始めています。
コメントを頂き誠に有難うございました。
2021年04月12日 13:46
ご無沙汰してしまい申し訳ございません。

〉人類は子孫に良い環境の地球を残す必要があります。

同感のきわみです。
わが身が逝かんとするとき
命のバトンとともに
生を授かったこの地球(ほし)の環境もまた
託して逝くのだということを
痛感するようになりました。

こちらにお寄りすると心のやすらぎを
得させていただいています。

寒暖の差があるようです。
おからだご自愛くださいませ。
2021年04月13日 09:39
小枝さん こんにちは。

この地球と人類の行く末について心配しており、仏教と科学の見地から書きました。命のバトンを受け継いでいる現在の人類は、子孫に良い環境の地球を残す必要ありますね。拙いブログへ訪問して記事を読まれてご賛同も頂き、誠に有難うございました。